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2010年3月18日木曜日

仕事の話

けんです。

さて、ここを読んでくれている人のほとんどは、おそらく私が博士課程で『半導体』と言うものを研究していると、ご存知かと思います。

けど、一体その『半導体』ってものが何なのか、更に言うとそれが一体何の役に立つのか、知らない、分からない、というか、知る気にもならないもしくは、知ってどうすんの?(涙)という方がほとんどではないでしょうか...

でも、マキも自分の仕事を少し紹介した訳だし、私もとりあえずと、簡単に説明してみます。

まず、半導体ですが、すっごい荒っぽく言うと鉄str46-6.jpgとガラスa00432.jpgの中間のようなモノの総称です。




鉄は電気を通しますが90-147.jpgガラスは(そのままでは)通しません。

半導体はこの中間で、とあるトリックを用いると電気を通すけど、同じように別のトリックを用いると電気を通さない、モノスッゴく大雑把に言うと(電気的には)鉄str46-6.jpgにでもガラスa00432.jpgにでもなる物質です。


で、これのどこがいいの?っていうと、半導体のいい所は上記のトリックを使う事によって電気(電流)を通したり通さなかったり、つまり電気(電流)をコントロールできる所です。


すっごい大量の電灯を、キレーに並べて平面を作ったとします。
ここでその内のいくつかの電灯を、そうですね、猫の形に沿ってつけたとすると、そこに猫の形が浮かび上がります(当然ですわな...)。

さて、この電灯のオンは電流を通し、オフは電流を通さない状態、つまり電流の制御でできますから、前述の通り半導体で電灯を操る事ができる(つまり、猫の絵を浮かび上がらせたり、それを他の絵に変えたり、消したりできる)ようになります。
この電灯の平面を14インチとかの大きさに凝縮したものが、いわゆる今の薄型テレビの一種の原型になる訳です(日本で有機ELと呼ばれ、ここアメリカではOLEDと呼ばれているタイプです)。

つまり、私のやっている研究は、モノッッッスゴく平たく言うと、超小型のスイッチorigin.gifの研究です

しかし、このスイッチ、ちょっと変わっています。

最初に電気の通さないものの代名詞として、『ガラス』を引き合いに出しましたよね。

あれ、ぶっちゃけ、です。

確かに、おじいちゃんの知恵袋的な事を言うと、基本的にこの世の中のモノは透明だと電気を通しません

でも、これ、あくまで基本です。

ちょっとしたトリックを用いてやると、実は電気を通してしまうんです。



で、これが私の研究テーマです。

つまり、私が研究しているのはこの電気を通すガラス(で作ったスイッチ)って訳です。

これが実用化されると、色々な用途がある訳ですが、その一つが前述の薄型テレビ。



これ、韓国のメーカー、サムソンから出品されたものなんですが、ご覧の通りディスプレーそのものが透明です。

将来的にはすべて透明なパソコン、昼間ガラスが夜には明かりになったり、車のフロントガラスが大画面のテレビに変わったり、日常生活だけでも色々応用できます。
さらに紫外線をカットするだけでなく電力に変えるような事も可能ですし、逆に赤外線を出してモノを暖める事もできます。

まぁ、色々応用例はありますが、教授曰く、電子回路が透明になって初めて考えつく事ができたものってのが将来的に出てくる可能性もあるわけで(つまり、今は世の中に存在していないモノ)、一体どんなのに応用されていくのか、実は個人的にもちょっと楽しみにしている所です。



以上、簡単ながら私の仕事内容の説明でした。

機会があったら、今度はもう少し突っ込んだことを書いてみようかと思います。




ケン

2010年3月11日木曜日

バイクで手品?

昔バイクが大好きで、いつかは大型の免許を!と思いつつ、結局最後まで中型で走り回っていました:苦笑

バイクの魅力というのは色々上げればキリがありませんが、一番すごいと思うのは、その加速力。

もともと大型スポーツバイクの馬力は驚異的で、車重1kgあたり1馬力を超えるなんて事もしばしば。
同じ事を車で言うなら、仮に車重を1.5トンとすると、単純に1500馬力くらいに匹敵します。
簡単に言って、ジェット戦闘機並みの加速力ですね。


しかも世の中、速度制限はあっても、『加速度』制限ってないじゃないですか。
いくらでもバンバン加速して、法律上は全く問題ない訳です。



で、今度BMWから初めてスポーツタイプのバイクが出るらしいんですけど、キャッチフレーズはその加速力。


昔流行った食器やらボトルやらを並べたテーブルのテーブルクロスをパッと引いて、上に並んだ物を寸分動かさずにテーブルクロスを引き抜くという、トリック。
一番のキモはそのパッと引き抜く『勢い』なんですけど、それをバイクでやってしまうと...






けん

2010年3月3日水曜日

お買い得品-Macys

関西人の私はSale品に弱い。

結婚してからずっと欲しかったのが新しい掛け布団。5年前にオレゴンに来たときに「2年後はどこにいるか分からないし。」という理由でWalmartで$50ほどで買ったベットセットに付いてたぺったんこの布団をずるずる現在まで冬になれば毛布を足したりして使い続けてきた。

その5年の間に三十路を超え、結婚もした私は、いいものと安物の違いが分かる人間に成長してしまった・・・布団って奥深いですね。まず、本物の羽毛かポリエステルか。両者に利点欠点があって、最終的には好み。次に、あったかさのレベルが1から5くらいまである。選び方次第で値段に雲泥の差がつく。

Macysや通販を見ては買おうかな??と思い続けて一年が経ち、先週末、ついに 、買っちまいました。EugeneのMacysで。60% Offという破格なSaleにてMartha StewartのAllergy Wiseというポリエステルの布団に惹かれた私と健。最初に手にしたのは、健が「これならまきでも寒くならないよ」という恐ろしく重たくて、分厚い布団。「ほんまやね。」といいつつ、レジで待ってる間にあまりにも重く、「寝てる間に押しつぶされないやろか・・・」と心配になり店員さんに「こっち(明らかに薄くて快適っぽかった商品)とこれの違いってなんですか??」と聞くと、

「ああ、あなたの手にしてるやつは、敷布団よ」という答えが・・・。
ふ~、聞いてよかった。アメリカにも敷布団ってあったんですね。敷布団といってもベットの下に敷くみたいであんまり役目が私には理解できませんでしたが・・・
でも、気づかずに買ってたら毎晩「ねー、これ重くない??」「そっかな~。あったかいから仕方ないんじゃない?」「その割にはあったかくないような気が・・」「ね~肩こらない??」などという会話の日々になってたことでしょう。

で、その店員さんのアドバイスにより、薄いほうのComforter(掛け布団)を買うことに。次はサイズ選び。うちのベットはQueenサイズなんだけど、布団を体に巻きつけて寝たい私と健にとって、真冬は布団の取り合いが行われてるらしい(記憶の無い私)。で、私は勝ってるらしい(笑)。だから健はKingサイズの布団をかおーよ。って言い張るんですね~。でもKingサイズって尋常じゃないほどでかい。ころころに太ったアメリカ人夫婦が納まるくらいなんですから。。。あと、家にある、無印で買ってせっせと日本から持ってきた掛け布団カバーはQueenサイズ。「Kingサイズを更に買わなあかんやん~。」

「それに、でかすぎてもつれるよ~」と言い合ってたら、定員さんが「Martha Stewartのは大き目よ」とアドバイスを。で、Queen サイズで落ち着くことに。そして、店内を歩いていたら更なる発見を。なんと、このアメリカにも掛け布団カバーが売ってるやん!!アメリカって普通、掛け布団のカバーってなくって、シーツをベットと布団の間にいれて、シーツは洗うけど布団は洗わない。でも、シーツって結局掛け布団から外れて、カバーの無い掛け布団に絡まって寝てるのが現状で、洗濯がしょっちゅうできない点で私は好きではありませんでした。

で、気になる掛け布団カバーの値段は???$100以上!!うわ、日本並み~。今日買う掛け布団より高いやん。どうするよ。と話してたら、なんとクリアランスコーナーに一つ、私たちの買う予定の布団用のカバーが・・・。「40%オフって書いてるよ」という健。おお、それに決定!!

 最後にレジに行ったらさらに嬉しいお知らせが。
掛け布団は$200の60% OffからMacy's 会員ということで、さらに15%引きのなんと、$68に。
掛け布団カバーはなんと、「これは今日は$22よ」と。$120の40%だと思ってた私たちには、どう計算してもそうはならないけど、安いことには越したことない。さらに会員用の15%も引いてもらい$18に。

合計$86で布団と布団カバーを買った私たち。トータル割引額は$233だそうな。まあ、なんだかんだいって、寝具などは毎日のように40%Offとかになって、どれが定価が果てしなく分からなくなってるけど、ここまで安くなることは滅多にないし、それに偶然出会うことも少ない。とういことでとても得した気分になった日でありました。

今は新しい布団で快適に寝てます。昨日は10時間寝ました(笑)。

まき