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2010年1月24日日曜日

ラスベガス旅行記その6

マキからとっとと片付けてくれと、無言の圧力がかかっていますが、なるべく気にせず6日目に入ります:笑

少し朝はゆったり過ごし、その後は再び例のチケット屋へ。
このチケット屋さん、説明し忘れていましたが地元ラスベガスのいわゆる格安チケット屋で、劇場やブローカーなどからショー前日までに売れずに残ったチケットを、大幅な値引きで売りさばいており、その値引率は大きいときは50%を超えます。
ショーだけでなくディナーも手がけており、店の前にあるディスプレーに表示されるそのリストは、かなりの長さです(ちなみにオール・アクセス・エンターテイメントと言う別のお店もあります)。
毎日朝の9時30分にその日(もしくは翌日)の購入可能なショーが提示され、10時から開店します。
当然のように元々売れ残りのチケットなので、人気のあるショーでいい席のチケットは当初から枚数がかなり制限されている関係もあって、通常は店の前に開店30分くらい前からはお客が列を作っています。
でも、2回目利用の場合はVIPチケットなる裏から通してもらえるものがもらえるため、列に並ぶ必要はありません。
前回2回にわたって別のショーを購入していた私たち(って言うか、両方ともマキちゃんがやっててくれたんですけど:苦笑)は当然、このVIPルートで。

2日ほど前にもう一つショーを見ようと話をし始めた当初はシルク・ド・ソレイユの『O』が一番人気で、なおかつガイドブックでも評価が高かったために候補だったのですが、我々の残り2日共に休業日に当たっていた為に断念。
代わりにもう一つのシルク・ド・ソレイユ、『Ka』に的を絞っていました。
ところがチケット屋さんに出かけて話を聞いたところ、なんとも残念な事にチケットが出ていないとの話。

チケットがなければ話にもなりません。かといって他に見たいショーが特段ある訳でもないのに、時間だけはある(この日を含めて2日)のでどうしようかと考えあぐねいていると、お店の人が2つ代わりのショーを薦めてきました。
一つはV - アルティメット・バラエティ・ショーというもので、詳細はよく覚えていませんが、名前の通りいろんなもんが次から次へと出てくる...ってな感じだったと思います。
もう一つは『祭』というショーで、日本から来た人たちが期間限定でおこなっているアクロバティックなショーだそうです。
店の人の説明だと、シルク・ド・ソレイユの華やかさを引いて速度を倍速にした感じだそうで、何でもその人の上司は、店員向けに出る売れ残りチケットからそればかりを選んで15回は見に行ったとか(まぁ、何事にも大げさなアメリカ人の言う事なんで、話1割程度で...)。

値段もかなり安く、VIP席でもわずか$10高いだけの$50程度だったため、こちらのショーを見る事に決めてチケットを購入。その後、会場となるインペリアル・パレスへチケットの交換に出かけました。

インペリアル・パレスは丁度シーザース・パレスのストリップを挟んで向かい側にあるホテルで、正面になんちゃって五重塔が組み込まれた、正直、かなりうさん臭〜い作りのホテルです。
前に来たときにこんなのが立っていた記憶がないので、おそらくここ4、5年の間に増築されたもんではないでしょうか。
いくら客の目を引くインパクトが欲しいとはいえ、これはちょっと悪い方向へやり過ぎでは。

中も結構年季が入っており、ストリップ沿いのホテルなのに、どことなーくダウンタウンの香り(マキの例えだと『有馬温泉のような雰囲気』)を漂わせています。

ショーのボックスオフィスは入って結構奥の方でしたが、難なく見つける事ができました。チケット引き換え後は、前日に行ってみようとして行けなかったベラージォのモールへ。

今やラスベガスを代表するホテルと言っても過言ではない所だけあって、ここはかなりいい雰囲気でした。


何よりすごかったのは、クリスマス限定のデコレーション。
一体いくらかけたのか知りませんが、かなり大掛かりで、特に圧巻だったのは入り口奥手にある大きなクリスマス・ツリー(左の写真)。
屋内だというのを忘れさせてくれるぐらいのサイズです。


他にもモールの奥には世界最大とギネス認定をされたチョコレートの滝があり、その近くには中庭を見渡せる大きな窓と、その脇に座り心地の良さそうな椅子と机が、いくつも並ぶ雰囲気のいい廊下がありました。

後でこの廊下でお茶をしながら二人で本を読んだんですが、それは後で再び紹介するとして、一通り見終えた後は新しくできたというシティ・センターへ。

初日に実はこのシティ・センターのすぐ近くを歩いて通っていたんですが、中に足を踏み入れる機会がありませんでした。
表から見た感じだと、どことなーく東京の品川辺りを思い出させる感じのガラス張りの高層ビルで、エッフェル塔やら海賊船やら五重塔やら、かなりいい意味でも悪い意味でも個性的な建物が乱立するストリップにあって妙な無機質さを醸し出しています。
たしかこのシティ・センターがオープンしたのは、私たちが到着した日からさかのぼる事わずかに数週間だったようで、一部はまだ工事中でした。
ラスベガスという華やかな街の空気を反映して、シティ・センターという堅苦しい肩書きながら、その実態は高級ブティックの並ぶショッピングモールとホテル、コンドミニアムにカジノが入る、一大エンターテイメント・センターです。
ベラージォからは歩いていく必要はなく、トラムと呼ばれるモノレールのような乗り物で、途中駅にて下車するとたどり着けます(トラムはベラージォとモンテカルロを結んでいます)。

駅からして、なんとなーく近未来的な造りをしていて、トラムに乗るあたりから期待していたんですが、降りてみてちょっとがっかり。

確かに近未来的な香りのする、いわゆるコンテンポラリー・アート的な内装なんですが、とにかく雰囲気がない。
簡単に言えば、80年代に思い描いた21世紀の街という感じでしょうかね(右の写真)。
白くシンプルなランダムに凹凸を繰り返す壁、その間を雑味どころか味気すらない無機質なガラスと金属の板が埋めています。
案内も人ではなく、タッチパネル式のコンピューターが配置されています。

しかも建物の構造が非常に悪い。

あちこちに何もない単なる行き止まりがあり、『何があるのかな〜』とか楽しみにして歩いていったのに、ただの徒労に終わる事も結構ありました。

ベラージォやベネチアンが中世の雰囲気を醸し出してにぎやかな印象でしたが、ここは打って変わってコンピューターの合成音声と足音すらコツコツと響いてきそうな回廊から、非常に冷たい印象を受けました。

何はともあれ、残念な物をいくら眺めていても仕方ないし、なにより少しおなかもすいてきたので一度ホテルへ戻り、部屋で簡単な昼食を取る事に。

昼食後、ショーまで時間もあったので、それまで少しのんびり過ごそうとホテルのプールへ(左の写真)。

冬という事もあって、プールに入っている人などほとんど皆無でしたが、日差しは強くて服を着ているとポカポカとしてきて結構気持ちはいい感じでした。
で、プールサイドで少し横になって、二人そろって本を読み始めたんですが、私はわずか数分にて睡魔に無条件降伏、シャット・ダウン。

その後どれくらいいたかはよく覚えていませんが、気がつくと日が少し弱まって風が強くなり、少し肌寒い感じになっていました。

で、前にも書きましたが、マキは寒いのが大の苦手。
すぐさま移動しようと言う運びになりました。


しかしショーまではまだちょっと時間があります。
そこで上で紹介したベラージォのちょっと雰囲気のいい廊下で(右下の写真)、お茶でも飲みながらまた本でも読もうという話になり、再びベラージォまで行く事にしました。

しばらくそこにとどまって本を読んだ後、時間を見計らってインペリアル・パレスへ移動し、例のショー、『祭』を鑑賞。

VIP席とはなっていましたが、やっぱり$10程度の違いでは大きな差は望めなかったようで、ごく普通のテーブルに、他のお客と相席となっていました。

ショーは出だしに、ちょっと無理に日本っぽさを押し出そうとした所があってか、ゾゾゾッ!と感じた所がありましたが、確かにテンポ良くアクロバティックな出し物がスイスイと進んでいく感じ。
ただ私たちが、わずか3日前にシルク・ド・ソレイユのミステイアを観てしまっていた事もあって、どうしても衣装や音楽などで比較してしまい、演出の華やかさに関してかなり見劣りする感じは否めませんでした。
なにより振り付けが、どことなーく日本のアイドル歌手のバックダンサーを思い出させる、ちょっと安っぽい感じ。
でも、マキとも話したんですが、これは私らが昔から紅白やらレコード大賞やらを見てきたせいで、日本の文化自体を知らないアメリカ人からしてみれば、かなり新鮮だったのかもしれません。

総合して、値段相応の満足度ではありました。

この後は、マキコさんお待ちかねの日本食レストラン、へ。

このレストラン、マキが例のガイドブックで完全に魅入られてしまった所なんですけど、私個人的には、実際行って食べるまでは半信半疑でした。
しかもかなり小さなレストランで、特にガイドブックには書いてなかったんですが、予約を入れないと席の方が確保できないっぽく、実は前日に一度行こうとして断念していました。

場所は前に来たベトナム料理屋の近くでしたが、ガイドブックやインターネットでしっかり場所を下調べして行ったのにも関わらず、案の定、そのサイズからどこにあるのかよくわからなくて、再び電話するハメに。


ちなみにガイドブックでは、ラスベガスの新興高級ホテル・アンコールの総料理長、ジェット・ティラがべた褒めしており、曰く日本国外で食べた日本食ではベストとの事。
しかし、一流ホテルのトップ・シェフとはいえ、所詮は甘みで舌が麻痺するようなケーキをむさぼってる国の人の話。
大した参考にもなるめぇ、なんて高をくくっていたんですけど、頼んで出てきた料理の最初の一口目で一気にそんな傲慢な気分も吹き飛びました。


とにかく、旨い

他に形容のしようがありません。


頼んだ物は結構ありきたりなんですけど、一品一品しっかり作り込まれています。
串焼きはしっかり炭の香りがして、脂はしつこくない程度にしっかり落とされていますし、おでんは恐ろしく良く煮込んであり、汁はだしの風味がしっかり鼻と舌に残ります。
特に揚げ出し豆腐が最高で、一口で口どころか顔が溶けました。
ホントは揚げ出し豆腐をもう一つお代りしたかったんですけど(って言うか、実は内心、これだけ腹一杯食いたいと思ったんですが...)、他にもおいしそうなメニューが山ほどあって、これだけで終わらせてはもったいないと、マキに言われて思いとどまりました。

材料にも恐ろしいこだわりがあるようで、すべての海産物は東京近郊からの直輸入で、牛肉はアメリカで育てられたレプリカ神戸牛じゃなくて、正真正銘の神戸の神戸牛だそうです。
前述の揚げ出し豆腐は、実は豆腐自体がこの店のシェフお手製の物だとか。
テーブルに置かれている塩も抹茶塩を使っているそうです。

食事中、何度も『しあわせやね〜』と言うマキの表情が、ホントにすべてを物語ってました:笑

結局予算は日本のちょっと高めの居酒屋で飲んだときと同じくらいの値段でしたが、満足度は口では言い表せません。

ここはうちらのおすすめなんてレベルじゃありません。
ラスベガスに来たなら絶対シルク・ド・ソレイユを観て楽に行くべし!

行きはバスで来たんですが、帰りのバスの時間を気にして至福の時間を台無しにしたくなかったので、帰りはタクシーを呼んでもらってホテルまで。

その帰りのタクシーの中、運転手に『何度もここに呼ばれて客を拾いに来たけど、入った事はない。どうだった?』と聞かれ、早速宣伝しておきました:笑

次にくるときには、予約すらとれないような人気店になってるやも。




続く?ってか、続かせて...  けん



p.s.

回を重ねるごとに、どんどん長くなっていってる気が...

2010年1月20日水曜日

まき的なこと

いつまでたっても終わらない健のラスベガス紀行の合間をぬって・・・

オレゴンの夏はとっても楽しく、毎週キャンプで忙しいのに、冬の私はまさしく 
冬ごもり」をします。
週末の半分くらい、テレビとコンピューターの前でぽ~っとクリックしてる日々。
ポットラックなどをしておいしいものを食べてわいわいがやがやするのも好きですが、
さすがにこんなに長い間室内にいると飽きてくる。

春の兆しが見えるまで後2ヶ月。「このままじゃあいかん。」と思いウインタースポーツに
目を向けることに。寒いのが大嫌いな私。スノボ!って少し思ったけどすぐ却下。
長いことしてないし、怪我した人いっぱい知ってるだけにこのなまった体にそんな無茶は
押し付けたくない・・・。

続いて思いついたのがオレゴンならではのCrabbing(蟹釣り)。これなら新鮮な蟹が食べれるし
一石二鳥!!
でも、その案を同僚たちに発表したところ
「めっちゃ寒いで」
「ひたすら待つだけやで」
と突っ込まれる・・・。

・・・振り出しに戻ったやん ・・・

Snow shoeingを薦められたけど、雪の中を車で移動する勇気がないのよね~。
誰かやったことあります???

後は、ガーデニングの準備。ってのもせっせと調べてます。去年はな~にも知らず、
すべての種を5月に畑にぽん。ぽん。と直播した私。 調べれば調べるほどそれは、 
「間違ってた」ことに気づきました。ほとんどのものはポット蒔きって言って、
まずは小さいところで種を植えてポットに移して、それから畑に移動。というなんと
手間隙のかかった方法で育てるのが普通だったんですね~。

その割にはしっかり育ったよな~。知らぬが仏ですね。いや、もう知っちゃったから今年は、
せっせとポットから一つ一つ、個室を与えて育てますよ。多分・・・。

って、ここまで書いて思った。私、かなり暇な30代やね??
幸せじゃあ~。

2010年1月9日土曜日

ラスベガス旅行記その5

5日目はちょっと憂鬱なスタート。
明け方近くまで、あれこれ考えていたら寝られず、気づいてみたら既に朝の8時過ぎです。
朝8時過ぎくらいだった思いますが、目を覚ましたマキにその事を話すと、近くのチケットショップ(Tix4tonight)に今晩のショーのチケットを買いにいってくるから寝てていいよ、と優しい一言:嬉。
お言葉に甘えて二度寝して再び目を覚ますと、10時半過ぎで、あたりを見渡しても、マキちゃんは見当たりません。
チケットの購入がどういうシステムか知らなかった私は(実際はチケットを購入した後、ショーのやるホテルまで出向いてボックス・オフィスで実際のチケットと交換してもらう必要があるそうです)、いくらなんでも時間がかかり過ぎだと思ったので電話をしたものの、つながらず。
さすがに腹が減ったので、部屋で簡単な朝食(シリアルとヨーグルト)をとり、そのままちょっと散歩がてら喫茶にでも(あれば)入って本でも読もうかと、数冊の本を抱えて11時過ぎくらいに部屋を出ました。

ホテルを出て目の前のファッションショー・モールを横目に東へと歩いていくと、5分と絶たぬまに向こうから見慣れた顔が。
ちょうどマキもホテルの部屋で昼食をとろうと戻る所だったようです。
まだホテルのすぐ近くだった事もあり、そのままさっきまでいた部屋へ引き返しました。

昼食は部屋で棒ラーメンに厚手のベーコンを軽く炒めたものをチャーシュー代わりに、ネギと卵、それに白菜をのせて食べました。
濃い洋食ばかり(油や肉がメイン)のアメリカ・ラスベガスで、インスタントラーメンとはいえ、野菜が豊富なラーメンを食べれるなんて、ある意味贅沢かもしれません。

その後少しゆったり過ごしてから、シーザース・パレスというホテルのショッピングモールへと散歩に出かけました。


とりあえず、そこまで行ってそれだけ見る、では味がないので、途中色々寄り道をしていくとにしました。
まず、行きがてらにあったトレジャー・アイランドの中からミラージュまで、トラムと言うモノレールのようなもので移動。そしてそのままミラージュも散策。
8年ほど前に会社の出張でラスベガスに来たとき(上司が)泊まったホテルがここだったんですけど、当時とはほとんど別物のような発展ぶりです。


まず、ショッピングモールのような物ができました。

小規模ながら、結構こぎれいな店がならんました。今のラスベガスの流行なんですかね?ホテルがショッピングモールを運営するってのは。


そして、裏に何やらシークレット・ガーデンなる物ができました。

多分これ、かつてここの看板スターだったマジシャン・コンビ、ジークフリード&ロイを記念(もしくは彼らが寄付)して作られたんでしょうね。
確か彼らのうちの一人(ロイ)がショーの最中に、これまたショーの代名詞だったホワイト・タイガーに噛まれ(っつうか、じゃれつかれ)、半身不随かなにかになって引退を余儀なくされ、ショーがなくなったと思うんですけど。


何より、無料で毎晩ホテル前でやっている火山のショーが、エラいパワフルになりました。

かつては照明で赤く照らされた噴水が、ダミーの火山から定期的に申し訳程度の高さまで吹き上がって、溶岩に見立てた、これまた赤く照明で照らされた人口の滝が流れ出て終わりだったはずなんですけど、今ではエラい低音の効いたエキゾチックな音楽をバックに、そこかしこに設けられたガスの噴射口から巨大な火柱が立ち上り、これでもか!という勢いでスケールアップされた火山からボンボン赤い噴水が立ち上ります。


本当はこのホテルの裏にあったドルフィン・ハビタットにも(無料なら)行こうと思ってたんですけど、どうやらシークレット・ガーデンと一緒に有料だったらしく、目の前まで行って残念、引き返しました。

その後、表通りを歩いて、シーザース・パレスへ。

実はここにも以前、来た事があるんですけど、こちらもエラいパワーアップされてました。
まず、前に来たときには見た覚えのない建物が、ミラージュの真横にできています。
見上げてみると、入り口の上のところに『シーザース・パレス』との名前が。


どうやらここから入れるらしいという事で、そのまま入ってみたんですけど、まぁ、ビックリ、えらいゴージャス。


床やら壁やら大理石っぽい作りで、入った目の前に馬の彫像。
らせん状のエスカレーター(生まれて初めて見ました...)が一番上まで吹き抜けの中をうねって上り、柱の代わりにギリシャ調の石像が立ち並びます(左の写真)。

確かに並ぶテナントの店も、軒並み高級ブティックとかなんでしょうけど、ここは店よりもモール自体に目を奪われます。


その後一番上の3階まで螺旋エスカレーターで上り、そこからすぐ隣のモール(こちらもシーザース・パレスの一部)に移動しました。

こちらの入り口はどことなーく、ベネチアンを思い出させる装いで、天井にはなんちゃってダミー青空で、どことなーく夕暮れ時のヨーロッパの町並みを思い出させます。

ベネチアンとの違いはまず運河がない事と、立ってる石像がどことなーくギリシャ・チックって所ぐらいでしょうか。

その後、脇にそれると今度は天井が、やはりどことなーくギリシャ・チックなフレスコ画?見たいな絵になります(右の写真)。
ベネチアンは完全になんちゃってフレスコ画でしたが、ギリシャにフレスコ画ってありましたっけ?


何にせよ、恐ろしく広いモールでした。


何せ歩いているうちに方向感覚を失うほどで、簡単に言うならディズニーランドの入り口にあるショッピングモールを、そのままサイズを倍にして屋内に全部放り込んだ感じでしょうか。

一体全体、何件の店が入っているのやら...


途中バナナ・リパブリック(バナリパ)でちょっと物色した後は、二人そろって半ばポケーッと周りを見渡すので精一杯。


一通り見終えた後は再びホテルへ戻り、車をピックしてよく広告やガイドブックなどで見かける、ラスベガスの看板の前へ写真を撮りに出かけました。

この看板、本当にストリップの最南端、しかもど真ん中(かなり広めの中央分離帯のような場所)にあります。
普通こんな交通量の異常に多いストリップのど真ん中では近くに寄るのも大変なのですが、そこはさすが観光地。この看板目当ての人達だけ用の駐車場が用意されていて、歩いては行けないものの、車を使えば目の前までたどり着く事が可能です。

ただ、ちょっとトリッキーな事に、この駐車場、ストリップ南方向にしか入り口がありません。
ですから南から来られた人は、一度先の交差点でUターンしてからとなり、まぁ、ちょっと面倒ではあります。


この後、やはり例のガイドブックの中で賞賛されていた、ベトナム料理の店へと出かけました。
場所は先日のタイ料理の店ほどヒドい物ではありませんでしたが、何となくチャイナタウンのような雰囲気を醸し出す、少し離れの場所にありました。
しかも店が最近中華料理も始めたらしく、店の名前がごっちゃになっていました(Pho Vietnamのハズが、入り口にはChinese Seafoodなんとかという名前が掲げられていました)。

料理の方は確かにおいしく、特に最初出してもらった春巻き(揚げられているもの)が葉っぱで包んで甘酸っぱいソースにつける変わった物で、特に気に入りました。
店の名前にもなっているphoも一番何でも入っているものを頼みましたが、確かにそつなくおいしくできていました。


そのあと、私はレンタカーを返すべく空港まで、マキは朝方購入したチケットの交換のために会場のあるトロピカーナへ。
空港へ向かいがてらトロピカーナの正面でマキを落とし、そのまま空港へと向かいました。

返却自体は非常に簡単で、単に車を指定の位置へと持って行き、そこにいるおっちゃんに一通り傷が入ってないかとかガソリンが入っているかとかを調べてもらった後、領収書をもらって終わり。


さて、問題は空港からトロピカーナへの行き方です。

ネットであらかじめ調べたところ、どうやら公共のバスが出ているはずなんですが、どうしてもその乗り場が分かりません。
空港を一通り歩いて見渡してみても案内すら出てません。
近くのカートを押していた係員の人に尋ねて教えてもらうと、どうやら一番下の階から出ているとの事。
で、言われた通りの場所へ行ってみたんですけど、リムジンやらホテルのシャトルやらばかりで、おおよそ公共のバス停と思われるものが見当たりません。
どうしようかと思案を巡らせていると、どうやら空港のセキュリティー担当と思われる二人組の警官が自転車で颯爽(さっそう)と登場。
結構身軽に動き回ってくれてたので、捕まえるのにちょっと苦労しましたが、その人たちによると、どん詰まりの本当の端っこの方にあるとのお話。
言われた通り歩いていくと、確かにそこにバス停と思われるベンチと標識が。
しかしマキの取ってくれたショーまで、時間がわずかに30分しかありません。
バスは待てど暮らせど来る気配はないし(時刻表はあるにはあったんですが...)、周りにほかの客もいません。
しかもこのバスでは直接はトロピカーナまでは行ってくれず、途中で乗り換えが必要なために、このままでは間に合わない可能性が大。

で、結局空港からシャトルでトロピカーナまで向かう事に(片道$6.50)...
そうそう、このシャトルなんですが、料金は均一で複数の会社が同じ乗り場から同じ内容でサービスを提供しています。
ですが、急ぎで乗られる場合は回転の速いベル・トランス等を使われる方がお得です。
私はこのとき、どれにすべきかよくわからなかったので、目の前に既に来ていたリッツという会社のに乗ったんですが、こいつがまた乗客が少ないのである一定まで乗ってくれるのを待っているのか、なかなか出発してくれません。
その間に目の前でベル・トランスのシャトルが来て、そして去っていきました:涙


何はともあれ、その後なんとかショーの直前に間に合い、その間ずっと列に並んでいてくれたマキのおかげで、かなりいい席に座ってショーを見る事ができました。


ちなみにこのショー(ヒュプノーシス・アンリーッシュド)、催眠術をボランティアで壇上に上がった観客にかけていくというもの。

半分トークショーなんですけれど、とにかくこのホストがよくしゃべる、しゃべる。
18禁という事もあって内容は下ねた中心なんですが、とにかく笑えます。
ボランティアの人たちに『最高の大麻を手に入れた!』とか吹き込むと、全員片手でタバコを吹かすような仕草を始め、気持ち良さそうな表情に。
ところがすぐさま『実はそれは最悪の安もんだった!』と言うと、速攻で全員排気ガスでも吸い込んだような表情になり、むせ込みまくり。
他には『超過激なエロビデオを見つけた!』というと、若い男性のボランティアは目を見開いて大喜び。
ところがその直後、催眠術者が『なんてこった!実は出演者がお前の両親だった!』と言ったとたん、口を押さえて吐きそうな仕草をし始める始末。
その他山ほど、ここではおおよそ書けないような内容のトーク全開で、とにかく抱腹絶倒、ショーの間中笑わせてもらいました。

ショーが終わった後は時間も既に夜中だったので、そのままホテルへと戻って再び浴槽に浸かり、疲れを取った後にベッドへ入りました。



まだ続く? けん

2010年1月5日火曜日

ラスベガス旅行記その4

3日目はマキに書いてもらったんで、一つ飛ばして4からにします。

さて、この日はプラン通りに行くと、デス・バレーに出かける日です。
予定では朝の8時ぐらいに起きて、そのまま軽食をとり、9時にはデス・バレー向かっているハズだったんですが...見事に寝坊。
起きたのが9時過ぎ時くらいで、その後お弁当(サンドイッチとバナナ)とかを用意していると、結局ホテルを出られたのは10時半過ぎ。
冬場でただでさえ日没が早いのに、谷間となると日を拝んでられる時間はわずか。
マキちゃん、寝起きから『明日にしない?』と、乗り気0です。
でも、翌日にはマキのお気に入り?のレストラン(ガイドブックで魅入られてしまった...)での食事が控えており、レンタカーも返してしまうので、どうやっても今日中に行かなければなりません。
で、ちょっとご機嫌=降水確率10%ぐらいの曇り模様のマキちゃんを、助手席になんとか乗っけて出発しました。
デス・バレーには私は個人的に以前2回ほど行った事があり(夏場と秋口)、2回とも死ぬほど喉が乾いた覚えがあったので、今回も行きがけにコンビニに入り、大きめのペットボトルを2つほど購入してからインター・ステート15号(I-15:高速道路)に乗りました。

道はかなり単純で、I-15から州道95号に乗り換えてひたすら西へ突っ走るだけ。
所用は約2時間で、問題なくデス・バレー国立公園の入り口に到着。

砂丘というだけあって、辺り一面砂、また砂。
でも、かなりきめが細かく、所々風紋もついており、まるでここだけエジプトかそこらのような感じです。
結構周りは岩場でごつごつしているのに、一体どうしてここだけこんな砂ばかりになったのか。
ちょっと不思議ではありました(マキの仮説だと、昔海だったんじゃないのか、との事でしたが...実際はどうだか、まだ調べてないので不明です)。

ここについたあたりで、ちょうど1時過ぎくらい。
持ってきたお昼を食べる事にしました。

時間帯的にも季節的にもやっぱり最適だったのか、周りは結構たくさんの人が来ていました。
特に韓国人の旅行客は観光バスでのご到着。
一時近くの駐車場とその近辺はアジア人の人がかなり多く目につきました。
食事の後、しばらく写真や動画を撮って、次の目的地、バッドウォーター(Badwater)およびデビルズ・ゴルフコース(Devil's golf course)へ向かいました。

バッドウォーターとは、恐ろしく塩辛い水が出ている場所の事です。
このデス・バレーは海抜以下(北米で一番低い場所だとか)にあって、常に水がわき出してくるのですが、気候が非常に乾燥しており、しかも気温は真夏だと50ºCにも達するため、ほとんどの水分が蒸発、塩分だけが凝固して残り、恐ろしく塩っ辛い水が残る訳です。
多分、昔の旅人かなんかがこの砂漠で喉が渇いた時に間違って口にしたんじゃないんでしょうか...私の勝手な憶測ですけど。

まぁ、これだけ書けば想像も難しくないとは思いますが、そこかしこ、というかほとんどあたり一面白いもんが見えます。
実際、二人ともなめてみたんですけど、いやぁ見事なまでの塩。
これだけ目の前にゴロゴロしていると、ちょっと金払ってスーパーで買うのがアホらしくなるくらいです。
家での調味料として、固まり一つぐらいもって帰ろうかと半分本気で思いましたよ:笑

そして次はデビルズ・ゴルフコース。
バッドウォーターより過激に塩が析出した、というかほとんど岩塩で敷き詰められた平原です。
当然植物も何もなく、ただひたすらにボコボコの岩(塩)が延々と広がっているだけ。
ちなみにこっちの人たちはちょっとゴツゴツした物や場所を見つけると、すぐにデビルと名を付けたくなるようです。
以前行ったクレーター・レークでも、湖畔にあったゴツゴツした岩の並びをデビルズ・バックボーンとか名前つけてましたし。

それからザブリスキー・ポイント(Zabriskie point)という、見晴し台へと移動(左の写真)。
到着したのは既に午後4時前後で、日は既に傾き、どことなく夕暮れという感じでした。
でもその軽く傾いた日加減が良かったか、白っぽい(というか、どことなく青緑色っぽい)岩と茶色っぽいが岩交互になした堆積層が、遠目に見た感じだと菓子パンの一種(チョコレート生地が練り込まれたもの)のようで、色もきれいですし、何よりどことなーくおいしそうでもありました(写真だと、ちょっとわかりづらいかな...:汗)。
当然その後、会話が菓子パンネタになったのは言うまでもありません(マキちゃん、甘食って、このことだよ):笑

それから再び車で最後のポイント、ダンテス・ビュー(Dante's view)へ。
こちらは谷を一望できる高台で、眺めは良かったんですが、まずついた時間がちょっと遅かった。
日は既に山陰に隠れ、既に夜の香り。

暗いだけならまだしも、乾燥した砂漠の気候、冬という季節、さらに高台ってことも手伝って、とにかく寒い!

マキのNGワード・リストのトップに寒さが入っているのもあって、長居をあきらめました。
写真を数枚撮り、私が車に向かって歩き始めた頃には、既にマキは車の扉の前でSOSを発信中。

そのまますぐに峠を離れました。

帰りはちょっと違う道を使ってラスベガスへ。
周りは街頭なし、月明かりほとんどなしの、真っ暗闇。
どこを走っているのかすらわからないほどで、行きと違う道を走っていても、何にも楽しくありませんでしたけど。

到着後はガイドブックでラスベガスの隠れ一位となっていたタイ料理レストラン、ロータス・オブ・シァム(Lotus of Siam)へ。
ガイドブックの通り、あまりよろしい立地ではありませんでしたが(お金のなさそーなアジア系の小売店が乱立する雑居モール)、閑散とした表と打って変わってレストランの中はかなりの盛況。
マキが奥まで行ってお店の人に尋ねてみると、約1時間待ちとの事だったので、翌日の朝食や、空気が乾燥している事からハンドクリームなどを求めてすぐ近くのスーパーへちょっと買い物をしに出かけました。
大体50分くらい経ってから店に戻って店の人に話をすると、次とは言われたものの、そのまま店の中で10分以上待たされました。

さて、肝心な食事の方ですが、相応においしくはありました。
しかし、タイ料理自体、結構どこでも基本的においしいのもあってか、特段ここだからというような感動はありませんでした。
ガイドブックの話だと、ここの店長は定期的にタイに戻っては現地でしか手に入らないスパイス等を入手してくるのだそうですが、どうもそこまで大きな違いがあるかと言われると、どうとも...

ちょっと期待していただけに、残念ではありました。

その後は旧繁華街のフリーモント通り(Fremont St.)に、今度は夜の無料のショーを見にでかけました。

この通りは神戸などで見かけるショッピング街の天井をすべてテレビにした、フリーモント・ストリート・エクスペリエンスと言う映像ショーを行っているのですが、どうやら今回は年の瀬ということもあり、無料のクリスマス・コンサートも行われていました(アメリカではクリスマスが終わっても、新年までがクリスマス・シーズンなんです)。

クリスマス・コンサート自体はサンタにコスプレした若い女の子や男の子が『サンタが町にやってくる』やら『ジングルベル』のロック版を歌ったりギターを弾いたりするという、まぁアメリカならどこでも誰でもやるようなもの。
目新しさも、大して興味を引くような物もなく、ぽーっと見てる間に終了。

5分ほどしてやっとメインのショーが始まっですけど、これがまた非常ーーーーに残念。
4年前に見たときは確か迫力の音響とともに、アメリカ国内の名所や史跡などを解説しながら色々見せてくれていたと思うんですけど、今回は何をどう間違えたのか、なぜかイギリスのロックバンド、クイーンの音楽とレコードの表紙をジャンジャカ流すだけ。

星条旗の代わりにユニオンジャックがはためき、一体ここはどこなんだ?と、いらん混乱すら招いてくれます。

肌寒さに加えて意味の分からない寒気を感じながら、口を半開き、目を点にしているまにショーは終了。

正直、このショーのために払った駐車場代($1ぐらい)すら高く感じました。

その後はすぐにホテルへ帰り、いつも通りジャグジーでくつろいでこの日の後味を整え(なぜかいつも雑味が多い気がするんですよね...)、翌日に備えてベッドに入りました。

おそらく続く?  けん

2010年1月3日日曜日

Las Vegas 3日目

ね、すごい頻繁な日記のアップでしょ???私なら3行10分で終わらせることをけんは3時間ほどかけて作文にしてくれます(笑)今回は私も見習って・・・

3日目はレンタカー初日。レンタカーの予約を最後まで放っておいたら、ホテル付近のレンタはすべて
売り切れ状態。仕方なく、けんが空港まで取りに行きました。その間わたしは、Tix4Tonightというショーの格安チケット屋さんを見に行きました。

で、Cirque De SoleilのMystereのチケットを発見!そこにあった中で一番いい席をゲット。予想以上にチケットは無く、しかも高い。holiday priceということでした。やられた・・・。

けんが車を、私がチケットをゲットした後は、車でスーパーへシリアルやパンなどを買出しに。朝起きてすぐご飯が食べれることは私にとっては必須。着替えて、化粧してレストランへとかあり得ません。。。

そしてその後、ダウンタウンに出かけました。Fremont St.に行ったけど、昔栄えてたんやな~って感じのカジノとホテルがいっぱいありました。その中でも新し目のホテルでbuffet を食べましたが(Garden court buffet)、感想は、、、大学のbuffetの種類の多いバージョンって感じですかねえ・・・。これでもガイドブックには絶賛してあったんですけどねえ。三十路を超えると舌も肥えてきました。

その後はホテルに戻り、しばらく休憩して、お洒落して、MystereのあるTreasure Islandまで歩きました(http://www.treasureisland.com/shows/mystere_by_cirque_du_soleil.aspx)
めっちゃステージが派手で音響もよくゴージャスなショーでした。

その余韻に浸ったまま、ホテルへ帰り、翌日のDeath Valleyに備え爆睡~

まき

ラスベガス旅行記その2

さて、2日目はまず、苦情からスタート。
前夜マキはすやすやお寝むだったんですけど、こういう後味が悪いのが黒板を引っ掻いたときの音並みに嫌いな私は、しばらく頭ん中でヒーヒー言っており、結構寝付きが悪くて困ってました。
で、今度は朝からフロントへ出向いて、そこのお兄ちゃんに部屋のレンジが動かない事から説明。部屋を変えてほしいと話したところ、オーケーとの話。
しかし、その変えてもらった部屋に行くのがまた面倒。実は、このホテル、35階までのエレベーターとそれから上へのエレベーターが分かれており、我々の前の部屋は46階、次の部屋は31階です。
つまり、一度一番下(正確には下から2番目)の階まで全部の荷物を抱えて降り、そこから別のエレベーター乗り場まで移動して乗り換えなきゃならず、非常に面倒。
朝から再び閉口モードです:苦笑
まぁ、何にしても毎日外食では(マキが)耐えられないので、キッチンが動かない事には仕方ありません。
一通りパッキングし直してガラガラと、スーツケースに加えて前夜持ってきてもらった鍋も抱えて、一等ホテルを上へ下へとお引っ越し。
途中、乗り換えの階でプールで泳いでいたっぽい家族連れとエレベーターを同乗しましたけど、彼らから見て鍋を抱えた我々は、かなり面白い絵だったでしょうね。

『初めからフロントでお願いすりゃ良かったね』なんて話しながら、寝起きのドヨーンとした気分も一転。会話も弾んでそのまま水族館へ出かけました(これでトラブルも終わったと考えているあたり、我々もまだまだ甘かった...)。それはさておき、移動先の部屋でキッチンがまともに動く事を確認して、一段落。
昨日取りにいってとれなかった水族館(バフェの食事券付き)への出がけに今度は再びフロントで、昨日どうしても届けてくれなかった包丁とまな板を、今度はおばさんのホテルウーマンに頼んだところ、一式キッチン用品を届けてくれるとの非常に気持ちのいい回答。

ラスベガスはご存知の方も多いかもしれませんけど、ストリップ沿いに大型のホテルが各々独自のテーマに沿ってカジノとホテル、それに大体ショッピングモールとフリーのショーを運営しており、外観はまさに遊園地のアトラクションやミニチェアの町のよう。
なんで、これらが乱立するストリップはほとんどテーマパークの中のような状態です。
前夜はストリップをずーっと歩いて下っただけでしたが、今回はマキの要望もあり、ホテルの中を何個か選んで歩いていく事にしました。

まずはパラッツォというホテルから入り、隣のベネチアンへ。パラッツォもきれいなモールでしたが(左上の写真)、ベネチアンは別格でした。
天井にはなんちゃって青空が広がり(確かお台場辺りでこのパクリモンを見た記憶が...)、真ん中には細い運河。
そこを船頭さんがイタリア語?の歌を歌いながら観光客をイタリアチックな細い木造の船に乗せて、えっちらおっちら櫂(かい)を漕いでいきます。
両脇にはこぎれいな有名宝飾品やアパレル・ブランドの店が並び、たまにある広場では、大道芸人が行く人の目を楽しませています。
ここに入ったとたん、もうマキちゃんはハッピーモード全開:笑。すっかり朝のもやもやモードは吹っ飛んでました。
ただ難点を言わせてもらうと、とにかく人通りが多すぎでした。
所々では人とぶつからずに通り抜ける事が困難なほどで、おおよそリラックスできるような空間ではありません。
ですが、間違いなく一見の価値はアリです(右の写真がベネチアンのモールです。ちょっと写真が暗いですが、実際ちょっと薄暗かった気がします)。
その後、頃合いを見計らって目的地のマンダレイ・ベイにある水族館、シャーク・リーフ(shark reef)へ移動しました。

この水族館は、様々な海洋生物(淡水・海水、魚類・両生類・は虫類、問わず)が、これまたこぎれいなテーマ(川に沈んだ石造りの寺院や、海に沈んだ海賊船など)に沿って分けられています。
中にはエイやカブトガニに触れるところもあり(触りませんでしたけど)、もともとマキが海好きという事もあって、夕飯までひとときの幸せな時間を過ごさせてもらいました。

この後、チケットにつけてもらったバフェへ移動して夕飯。このバフェ、実は8年前に来たときはストリップでおいしいプライム・リブが食べ放題でかつ安いと言う所と(たしか$20ぐらい)、私の前にいた職場では結構有名な場所だったんですが、どうやら時代の流れという物はどうしようにもないのか、お値段はかなり上がってました($27ぐらい)。
でも、やっぱりプライム・リブはおいしかった(マキはちょっと塩辛いと言ってましたが)。なにより、かなり豊富な品揃えは、今も昔も変わらずでした。

好奇心もおなかも満たされたその後、近くのニューヨーク・ニューヨークの中やMGMグランドの近くをうろつきました(左下の写真はニューヨーク・ニューヨークの中のカジノの風景)。
なにやら酸素を吸うオキシジェン・バーなる物があって、ちょっと目を引きましたが、ほかに特に変わった物もなく、そのまま前述のデュースを使ってホテルへ帰りました。


...ここで、再び朝のどんよりモード再来となった訳です。

部屋の扉を開けてすぐに目をやったのが、キッチン。
案の定、キッチン用品、まだ来てません。

再び電話すべく、受話器のところに目をやると、なにやらメッセージランプが点滅しています。
受話器を取ってそのランプを押してみると、ハウスキーピングからの伝言。曰く、『どのキッチン用品が必要かわからなかったので、教えてください』との事。
一式そろえてくれるって、言ったやんけ!と、怒り心頭でハウスキーピングに電話した所、まな板がないので、持っていく事ができないとのいい訳。
それならそれに変わるもんを用意してこい!それで駄目ならあ
るもんだけでいいから、すぐにもってこい!と言ったにもかかわらず、案の定、しばし音沙汰なし。
30分後くらいにもう一回電話したところ、シフトが変わったからその話を聞いていなかったとかで、もう一回説明。
うんざりしていると、数分後、やっとドア口から呼び出しベルの音。
ドアを開けると、肩で息をするインド系の女性が、包丁とまな板、それにどういう訳かクッキング・シート(オーブンでクッキーなどを焼くのに使う薄い金属製のトレー)を2つ渡してくれました。


これで、やっと1日目から続いていたトラブルが解決。
落ち着いてバスタブでお湯に浸かり、ため息まじりの深呼吸させていただきました(右の写真が今回泊まった部屋の写真です。右側に映っている小さなキッチン(キッチネット)が今回の戦場でした:苦笑)。



また続く? けん

2010年1月2日土曜日

ラスベガス旅行記その1

去る12月24日から30日までの約1週間、夫婦でラスベガスに行ってきました。

あれこれいろいろ楽しんだんですけど、あえてキーワードをあげるとするなら、まずは『都会』ですかね。

もー日頃わずか人口4万程度の牛臭いど田舎で、脳みそにもカビが生えそうなくらいの湿気と、スーパーでの買い物だけが週末の楽しみで生きている私らにしてみると、本当にラスベガスのネオンと人通りは刺激的でしたよ。

ラスベガスでホテルに到着したのは午後5時半ぐらいだったと思います。ちょっとしたトラブルが最初あったんですが、それはまぁ後述するとして、荷物を置くとそのまま30分程度でまずは二人で翌日の水族館のチケットを買いに目抜き通り(ラスベガス通り:通称ストリップ)の南端にあるマンダレイ・ベイというホテルまで歩いていきました。
私らが泊まったホテルはストリップの比較的北側にあるトランプ・インターナショナルというホテル(右下の写真)で、ここからマンダレイ・ベイまで歩くと、ほぼすべての大型ホテルの前を通る事ができて、その前でやっている無料のショーをすべて眺めていけるという計算でした(左上の写真はそのうちの一つ、ベラージォの前の噴水ショーをベラージォ側からパリスバリーズを眺めたもの)。
前に3回ほど私(けん)個人としてはラスベガスに来た事はあったんですが、各ホテルのアップグレードがすごく、ミラージュの前の火山のショーなど、4年前とはもうほとんど別物のような迫力でした。

日が暮れても明るさを失わない町の活気と立て続けに響くクラクションと交通量の多さに、現実性を感じられず、自然と笑ってしまうあたりに田舎暮らしの長さを感じましたね。

誤算だったのは、その無料ショーのうちの一つ、トレジャー・アイランド(略称ti)の海賊船ショーが工事中だった事と、何よりその移動時間が1時間半以上もかかった事でした。

目的地の水族館のチケット売り場についたときにはヘトヘトで、しかも販売時間を30分すぎていて窓口は既に閉じてました。一気に二人とも無口になったのは、言うまでもないです:苦笑

帰りはさすがにすべて歩いて帰れるほどの体力はなかったので、デゥース(deuce)というバスを使って、途中のファッションショーモールまで戻り、そこの近くのレストラン、バ・バ・リーバ!(Cafe Ba Ba Reeba!)というところで食事をしてホテルに戻りました。

で、さっき書いたトラブルなんですけど、このトランプというホテル、キッチンとバスタブがついている事が売りだったんですが、実はキッチン用品が一つもそろってませんでした。
そこで到着直後にハウスキーピングに電話して、鍋と包丁、まな板を持ってきてくれるように頼んだんですけど、これが待てど暮らせど音沙汰がない。
業を煮やしてもう一度電話をかけ、うちらが出払っている間に持ってきておいてくれるように頼んだんですが、約5時間後に戻ってみても、案の定あるべきはずの物が部屋にはありません。
しかもマキがレンジが動かない事を発見。
再び受話器を取って待つ事約20分、やっとサービスの人が部屋に到着。
しかし持ってきてくれたのは、なぜか鍋だけ。
しかもレンジが動かないという話をすると、エンジニアを呼ぶとか言ったまま、また音沙汰なし。
半ば頭に来て早くしろと電話で催促しても、一向に姿を見せる気配なし。
さすがに疲れて明日にしてもらうことにして、この日はシャワーを浴びて寝る事にしました。

ちなみに風呂は前述の通り、バスタブ(ジャグジー)付き(左の写真)。
持参の温泉の素を入れて、つかの間の天国を味あわせてもらいました。


続く? けん

New Year Resolution

今までのMixi以上のブログのアップを!!という理由で新しいブログサイトに挑戦することにしました。
それも、けんと私(まき)との二人で!!つまり内容もパワーアップ!!
っていうと聞こえがいいですけど、今までの私のMixi日記はとってもつまらないものでしたし、内容も浅いもんでしたが・・・

私とけんはここアメリカ、オレゴン州、コーバラス村で出会い、去年2008年8月22日に皆に見守られながら結婚をしました。アメリカに住んでるため、帰国したときに、なかなか皆に普段やってること、考えてることを伝える機会がないな~と思ったことから、ブログを通じてそれらを伝えることができればいいなあと考え、このブログをはじめることにしました。

家族や友達、そしてその他の色んな人たちにこのブログを見てもらえたらな~と思います。
コメントもよろしくね。

まき