さて、この日はプラン通りに行くと、デス・バレーに出かける日です。
予定では朝の8時ぐらいに起きて、そのまま軽食をとり、9時にはデス・バレー向かっているハズだったんですが...見事に寝坊。
起きたのが9時過ぎ時くらいで、その後お弁当(サンドイッチとバナナ)とかを用意していると、結局ホテルを出られたのは10時半過ぎ。
冬場でただでさえ日没が早いのに、谷間となると日を拝んでられる時間はわずか。
マキちゃん、寝起きから『明日にしない?』と、乗り気0です。
でも、翌日にはマキのお気に入り?のレストラン(ガイドブックで魅入られてしまった...)での食事が控えており、レンタカーも返してしまうので、どうやっても今日中に行かなければなりません。
で、ちょっとご機嫌=降水確率10%ぐらいの曇り模様のマキちゃんを、助手席になんとか乗っけて出発しました。
デス・バレーには私は個人的に以前2回ほど行った事があり(夏場と秋口)、2回とも死ぬほど喉が乾いた覚えがあったので、今回も行きがけにコンビニに入り、大きめのペットボトルを2つほど購入してからインター・ステート15号(I-15:高速道路)に乗りました。
道はかなり単純で、I-15から州道95号に乗り換えてひたすら西へ突っ走るだけ。
所用は約2時間で、問題なくデス・バレー国立公園の入り口に到着。
まず最初はストーブパイプ・ウェルズ(Stovepipe Wells)の近くにある砂丘(sand dune)に向かいました(左の写真)。
砂丘というだけあって、辺り一面砂、また砂。
でも、かなりきめが細かく、所々風紋もついており、まるでここだけエジプトかそこらのような感じです。
結構周りは岩場でごつごつしているのに、一体どうしてここだけこんな砂ばかりになったのか。
ちょっと不思議ではありました(マキの仮説だと、昔海だったんじゃないのか、との事でしたが...実際はどうだか、まだ調べてないので不明です)。
ここについたあたりで、ちょうど1時過ぎくらい。
持ってきたお昼を食べる事にしました。
時間帯的にも季節的にもやっぱり最適だったのか、周りは結構たくさんの人が来ていました。
特に韓国人の旅行客は観光バスでのご到着。
一時近くの駐車場とその近辺はアジア人の人がかなり多く目につきました。
食事の後、しばらく写真や動画を撮って、次の目的地、バッドウォーター(Badwater)およびデビルズ・ゴルフコース(Devil's golf course)へ向かいました。
バッドウォーターとは、恐ろしく塩辛い水が出ている場所の事です。
このデス・バレーは海抜以下(北米で一番低い場所だとか)にあって、常に水がわき出してくるのですが、気候が非常に乾燥しており、しかも気温は真夏だと50ºCにも達するため、ほとんどの水分が蒸発、塩分だけが凝固して残り、恐ろしく塩っ辛い水が残る訳です。
多分、昔の旅人かなんかがこの砂漠で喉が渇いた時に間違って口にしたんじゃないんでしょうか...私の勝手な憶測ですけど。
まぁ、これだけ書けば想像も難しくないとは思いますが、そこかしこ、というかほとんどあたり一面白いもんが見えます。
実際、二人ともなめてみたんですけど、いやぁ見事なまでの塩。
これだけ目の前にゴロゴロしていると、ちょっと金払ってスーパーで買うのがアホらしくなるくらいです。
家での調味料として、固まり一つぐらいもって帰ろうかと半分本気で思いましたよ:笑
そして次はデビルズ・ゴルフコース。
バッドウォーターより過激に塩が析出した、というかほとんど岩塩で敷き詰められた平原です。
当然植物も何もなく、ただひたすらにボコボコの岩(塩)が延々と広がっているだけ。
ちなみにこっちの人たちはちょっとゴツゴツした物や場所を見つけると、すぐにデビルと名を付けたくなるようです。
以前行ったクレーター・レークでも、湖畔にあったゴツゴツした岩の並びをデビルズ・バックボーンとか名前つけてましたし。
それからザブリスキー・ポイント(Zabriskie point)という、見晴し台へと移動(左の写真)。
到着したのは既に午後4時前後で、日は既に傾き、どことなく夕暮れという感じでした。
でもその軽く傾いた日加減が良かったか、白っぽい(というか、どことなく青緑色っぽい)岩と茶色っぽいが岩交互になした堆積層が、遠目に見た感じだと菓子パンの一種(チョコレート生地が練り込まれたもの)のようで、色もきれいですし、何よりどことなーくおいしそうでもありました(写真だと、ちょっとわかりづらいかな...:汗)。
当然その後、会話が菓子パンネタになったのは言うまでもありません(マキちゃん、甘食って、このことだよ):笑
それから再び車で最後のポイント、ダンテス・ビュー(Dante's view)へ。
こちらは谷を一望できる高台で、眺めは良かったんですが、まずついた時間がちょっと遅かった。
日は既に山陰に隠れ、既に夜の香り。
暗いだけならまだしも、乾燥した砂漠の気候、冬という季節、さらに高台ってことも手伝って、とにかく寒い!
マキのNGワード・リストのトップに寒さが入っているのもあって、長居をあきらめました。
写真を数枚撮り、私が車に向かって歩き始めた頃には、既にマキは車の扉の前でSOSを発信中。
そのまますぐに峠を離れました。
帰りはちょっと違う道を使ってラスベガスへ。
周りは街頭なし、月明かりほとんどなしの、真っ暗闇。
どこを走っているのかすらわからないほどで、行きと違う道を走っていても、何にも楽しくありませんでしたけど。
到着後はガイドブックでラスベガスの隠れ一位となっていたタイ料理レストラン、ロータス・オブ・シァム(Lotus of Siam)へ。
ガイドブックの通り、あまりよろしい立地ではありませんでしたが(お金のなさそーなアジア系の小売店が乱立する雑居モール)、閑散とした表と打って変わってレストランの中はかなりの盛況。
マキが奥まで行ってお店の人に尋ねてみると、約1時間待ちとの事だったので、翌日の朝食や、空気が乾燥している事からハンドクリームなどを求めてすぐ近くのスーパーへちょっと買い物をしに出かけました。
大体50分くらい経ってから店に戻って店の人に話をすると、次とは言われたものの、そのまま店の中で10分以上待たされました。
さて、肝心な食事の方ですが、相応においしくはありました。
しかし、タイ料理自体、結構どこでも基本的においしいのもあってか、特段ここだからというような感動はありませんでした。
ガイドブックの話だと、ここの店長は定期的にタイに戻っては現地でしか手に入らないスパイス等を入手してくるのだそうですが、どうもそこまで大きな違いがあるかと言われると、どうとも...
ちょっと期待していただけに、残念ではありました。
その後は旧繁華街のフリーモント通り(Fremont St.)に、今度は夜の無料のショーを見にでかけました。
この通りは神戸などで見かけるショッピング街の天井をすべてテレビにした、フリーモント・ストリート・エクスペリエンスと言う映像ショーを行っているのですが、どうやら今回は年の瀬ということもあり、無料のクリスマス・コンサートも行われていました(アメリカではクリスマスが終わっても、新年までがクリスマス・シーズンなんです)。
クリスマス・コンサート自体はサンタにコスプレした若い女の子や男の子が『サンタが町にやってくる』やら『ジングルベル』のロック版を歌ったりギターを弾いたりするという、まぁアメリカならどこでも誰でもやるようなもの。
目新しさも、大して興味を引くような物もなく、ぽーっと見てる間に終了。
5分ほどしてやっとメインのショーが始まっですけど、これがまた非常ーーーーに残念。
4年前に見たときは確か迫力の音響とともに、アメリカ国内の名所や史跡などを解説しながら色々見せてくれていたと思うんですけど、今回は何をどう間違えたのか、なぜかイギリスのロックバンド、クイーンの音楽とレコードの表紙をジャンジャカ流すだけ。
星条旗の代わりにユニオンジャックがはためき、一体ここはどこなんだ?と、いらん混乱すら招いてくれます。
肌寒さに加えて意味の分からない寒気を感じながら、口を半開き、目を点にしているまにショーは終了。
正直、このショーのために払った駐車場代($1ぐらい)すら高く感じました。
その後はすぐにホテルへ帰り、いつも通りジャグジーでくつろいでこの日の後味を整え(なぜかいつも雑味が多い気がするんですよね...)、翌日に備えてベッドに入りました。
おそらく続く? けん
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