明け方近くまで、あれこれ考えていたら寝られず、気づいてみたら既に朝の8時過ぎです。
朝8時過ぎくらいだった思いますが、目を覚ましたマキにその事を話すと、近くのチケットショップ(Tix4tonight)に今晩のショーのチケットを買いにいってくるから寝てていいよ、と優しい一言:嬉。
お言葉に甘えて二度寝して再び目を覚ますと、10時半過ぎで、あたりを見渡しても、マキちゃんは見当たりません。
チケットの購入がどういうシステムか知らなかった私は(実際はチケットを購入した後、ショーのやるホテルまで出向いてボックス・オフィスで実際のチケットと交換してもらう必要があるそうです)、いくらなんでも時間がかかり過ぎだと思ったので電話をしたものの、つながらず。
さすがに腹が減ったので、部屋で簡単な朝食(シリアルとヨーグルト)をとり、そのままちょっと散歩がてら喫茶にでも(あれば)入って本でも読もうかと、数冊の本を抱えて11時過ぎくらいに部屋を出ました。
ホテルを出て目の前のファッションショー・モールを横目に東へと歩いていくと、5分と絶たぬまに向こうから見慣れた顔が。
ちょうどマキもホテルの部屋で昼食をとろうと戻る所だったようです。
まだホテルのすぐ近くだった事もあり、そのままさっきまでいた部屋へ引き返しました。
昼食は部屋で棒ラーメンに厚手のベーコンを軽く炒めたものをチャーシュー代わりに、ネギと卵、それに白菜をのせて食べました。
濃い洋食ばかり(油や肉がメイン)のアメリカ・ラスベガスで、インスタントラーメンとはいえ、野菜が豊富なラーメンを食べれるなんて、ある意味贅沢かもしれません。
その後少しゆったり過ごしてから、シーザース・パレスというホテルのショッピングモールへと散歩に出かけました。
とりあえず、そこまで行ってそれだけ見る、では味がないので、途中色々寄り道をしていくとにしました。
まず、行きがてらにあったトレジャー・アイランドの中からミラージュまで、トラムと言うモノレールのようなもので移動。そしてそのままミラージュも散策。
8年ほど前に会社の出張でラスベガスに来たとき(上司が)泊まったホテルがここだったんですけど、当時とはほとんど別物のような発展ぶりです。
まず、ショッピングモールのような物ができました。
小規模ながら、結構こぎれいな店がならんました。今のラスベガスの流行なんですかね?ホテルがショッピングモールを運営するってのは。
そして、裏に何やらシークレット・ガーデンなる物ができました。
多分これ、かつてここの看板スターだったマジシャン・コンビ、ジークフリード&ロイを記念(もしくは彼らが寄付)して作られたんでしょうね。
確か彼らのうちの一人(ロイ)がショーの最中に、これまたショーの代名詞だったホワイト・タイガーに噛まれ(っつうか、じゃれつかれ)、半身不随かなにかになって引退を余儀なくされ、ショーがなくなったと思うんですけど。
何より、無料で毎晩ホテル前でやっている火山のショーが、エラいパワフルになりました。
かつては照明で赤く照らされた噴水が、ダミーの火山から定期的に申し訳程度の高さまで吹き上がって、溶岩に見立てた、これまた赤く照明で照らされた人口の滝が流れ出て終わりだったはずなんですけど、今ではエラい低音の効いたエキゾチックな音楽をバックに、そこかしこに設けられたガスの噴射口から巨大な火柱が立ち上り、これでもか!という勢いでスケールアップされた火山からボンボン赤い噴水が立ち上ります。
本当はこのホテルの裏にあったドルフィン・ハビタットにも(無料なら)行こうと思ってたんですけど、どうやらシークレット・ガーデンと一緒に有料だったらしく、目の前まで行って残念、引き返しました。
その後、表通りを歩いて、シーザース・パレスへ。
実はここにも以前、来た事があるんですけど、こちらもエラいパワーアップされてました。
まず、前に来たときには見た覚えのない建物が、ミラージュの真横にできています。
見上げてみると、入り口の上のところに『シーザース・パレス』との名前が。
どうやらここから入れるらしいという事で、そのまま入ってみたんですけど、まぁ、ビックリ、えらいゴージャス。
床やら壁やら大理石っぽい作りで、入った目の前に馬の彫像。
らせん状のエスカレーター(生まれて初めて見ました...)が一番上まで吹き抜けの中をうねって上り、柱の代わりにギリシャ調の石像が立ち並びます(左の写真)。
確かに並ぶテナントの店も、軒並み高級ブティックとかなんでしょうけど、ここは店よりもモール自体に目を奪われます。
その後一番上の3階まで螺旋エスカレーターで上り、そこからすぐ隣のモール(こちらもシーザース・パレスの一部)に移動しました。
こちらの入り口はどことなーく、ベネチアンを思い出させる装いで、天井にはなんちゃってダミー青空で、どことなーく夕暮れ時のヨーロッパの町並みを思い出させます。
ベネチアンとの違いはまず運河がない事と、立ってる石像がどことなーくギリシャ・チックって所ぐらいでしょうか。
その後、脇にそれると今度は天井が、やはりどことなーくギリシャ・チックなフレスコ画?見たいな絵になります(右の写真)。
ベネチアンは完全になんちゃってフレスコ画でしたが、ギリシャにフレスコ画ってありましたっけ?
何にせよ、恐ろしく広いモールでした。
何せ歩いているうちに方向感覚を失うほどで、簡単に言うならディズニーランドの入り口にあるショッピングモールを、そのままサイズを倍にして屋内に全部放り込んだ感じでしょうか。
一体全体、何件の店が入っているのやら...
途中バナナ・リパブリック(バナリパ)でちょっと物色した後は、二人そろって半ばポケーッと周りを見渡すので精一杯。
一通り見終えた後は再びホテルへ戻り、車をピックしてよく広告やガイドブックなどで見かける、ラスベガスの看板の前へ写真を撮りに出かけました。
この看板、本当にストリップの最南端、しかもど真ん中(かなり広めの中央分離帯のような場所)にあります。
普通こんな交通量の異常に多いストリップのど真ん中では近くに寄るのも大変なのですが、そこはさすが観光地。この看板目当ての人達だけ用の駐車場が用意されていて、歩いては行けないものの、車を使えば目の前までたどり着く事が可能です。
ただ、ちょっとトリッキーな事に、この駐車場、ストリップ南方向にしか入り口がありません。
ですから南から来られた人は、一度先の交差点でUターンしてからとなり、まぁ、ちょっと面倒ではあります。
この後、やはり例のガイドブックの中で賞賛されていた、ベトナム料理の店へと出かけました。
場所は先日のタイ料理の店ほどヒドい物ではありませんでしたが、何となくチャイナタウンのような雰囲気を醸し出す、少し離れの場所にありました。
しかも店が最近中華料理も始めたらしく、店の名前がごっちゃになっていました(Pho Vietnamのハズが、入り口にはChinese Seafoodなんとかという名前が掲げられていました)。
料理の方は確かにおいしく、特に最初出してもらった春巻き(揚げられているもの)が葉っぱで包んで甘酸っぱいソースにつける変わった物で、特に気に入りました。
店の名前にもなっているphoも一番何でも入っているものを頼みましたが、確かにそつなくおいしくできていました。
そのあと、私はレンタカーを返すべく空港まで、マキは朝方購入したチケットの交換のために会場のあるトロピカーナへ。
空港へ向かいがてらトロピカーナの正面でマキを落とし、そのまま空港へと向かいました。
返却自体は非常に簡単で、単に車を指定の位置へと持って行き、そこにいるおっちゃんに一通り傷が入ってないかとかガソリンが入っているかとかを調べてもらった後、領収書をもらって終わり。
さて、問題は空港からトロピカーナへの行き方です。
ネットであらかじめ調べたところ、どうやら公共のバスが出ているはずなんですが、どうしてもその乗り場が分かりません。
空港を一通り歩いて見渡してみても案内すら出てません。
近くのカートを押していた係員の人に尋ねて教えてもらうと、どうやら一番下の階から出ているとの事。
で、言われた通りの場所へ行ってみたんですけど、リムジンやらホテルのシャトルやらばかりで、おおよそ公共のバス停と思われるものが見当たりません。
どうしようかと思案を巡らせていると、どうやら空港のセキュリティー担当と思われる二人組の警官が自転車で颯爽(さっそう)と登場。
結構身軽に動き回ってくれてたので、捕まえるのにちょっと苦労しましたが、その人たちによると、どん詰まりの本当の端っこの方にあるとのお話。
言われた通り歩いていくと、確かにそこにバス停と思われるベンチと標識が。
しかしマキの取ってくれたショーまで、時間がわずかに30分しかありません。
バスは待てど暮らせど来る気配はないし(時刻表はあるにはあったんですが...)、周りにほかの客もいません。
しかもこのバスでは直接はトロピカーナまでは行ってくれず、途中で乗り換えが必要なために、このままでは間に合わない可能性が大。
で、結局空港からシャトルでトロピカーナまで向かう事に(片道$6.50)...
そうそう、このシャトルなんですが、料金は均一で複数の会社が同じ乗り場から同じ内容でサービスを提供しています。
ですが、急ぎで乗られる場合は回転の速いベル・トランス等を使われる方がお得です。
私はこのとき、どれにすべきかよくわからなかったので、目の前に既に来ていたリッツという会社のに乗ったんですが、こいつがまた乗客が少ないのである一定まで乗ってくれるのを待っているのか、なかなか出発してくれません。
その間に目の前でベル・トランスのシャトルが来て、そして去っていきました:涙
何はともあれ、その後なんとかショーの直前に間に合い、その間ずっと列に並んでいてくれたマキのおかげで、かなりいい席に座ってショーを見る事ができました。
ちなみにこのショー(ヒュプノーシス・アンリーッシュド)、催眠術をボランティアで壇上に上がった観客にかけていくというもの。
半分トークショーなんですけれど、とにかくこのホストがよくしゃべる、しゃべる。
18禁という事もあって内容は下ねた中心なんですが、とにかく笑えます。
ボランティアの人たちに『最高の大麻を手に入れた!』とか吹き込むと、全員片手でタバコを吹かすような仕草を始め、気持ち良さそうな表情に。
ところがすぐさま『実はそれは最悪の安もんだった!』と言うと、速攻で全員排気ガスでも吸い込んだような表情になり、むせ込みまくり。
他には『超過激なエロビデオを見つけた!』というと、若い男性のボランティアは目を見開いて大喜び。
ところがその直後、催眠術者が『なんてこった!実は出演者がお前の両親だった!』と言ったとたん、口を押さえて吐きそうな仕草をし始める始末。
その他山ほど、ここではおおよそ書けないような内容のトーク全開で、とにかく抱腹絶倒、ショーの間中笑わせてもらいました。
ショーが終わった後は時間も既に夜中だったので、そのままホテルへと戻って再び浴槽に浸かり、疲れを取った後にベッドへ入りました。
まだ続く? けん
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